別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
途中で食べて帰ろうと提案されたけれど、ケーキでお腹が膨れているし、久しぶりに温かい手料理を振る舞いたかったのだ。


「やっぱり心春の料理は格別だ」
「こんな簡単なものですみません」


軽めにピリ辛の坦々うどんをこしらえただけなのに、あまり褒められるとくすぐったい。


「食彩亭がなかったら、俺、栄養偏りまくってただろうな。でも、これからは体調管理を心春に任せようかな」

「もちろん」


陸人さんのためにできることがあるならなんでもやる。


食事を終えると、彼は片づけを手伝ってくれた。

コーヒーを淹れて、少し休憩だ。
ソファにふたり並んで座った。


「凛がいないのが不思議です」


彼女が保育園の間は、私はいつも仕事だったし。


「そうだよな。食彩亭はフルタイムじゃなくて昼の忙しい時間帯の勤務だけにしてもらおうと思ってるんだけど、どう?」

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