別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
「早くお迎えに行けるから、凛のためにはそうしたほうがいいですけど、わがままじゃないでしょうか?」


出戻る上、勤務時間まで減らしてもらうなんて。


「まさか。心春をあんまり働かせるなって、重さんに言われてるんだよね。心春はひとりで頑張ってきたんだから、お前が働けって叱られた」

「えっ?」

「皆、心春の味方なんだ。それも、心春が真面目に生きてきたからだ。応援したくなるんだよ」


だからといって、陸人さんが叱られるのはおかしいけれど、重さんの優しさなのだろう。


「陸人さん、叱られてばかりですね」
「いいんだよ。うれしいんだから」
「うれしい?」


彼はコーヒーカップをテーブルに置き、私に熱い眼差しを注ぐ。


「心春がこうしてそばにいてくれるなら、叱られるなんて大したことじゃない。むしろ、心春のパートナーとして認めてもらえた気がしてうれしいんだ」

「……ありがとうございます」


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