別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
再びここで働くようになってから、何度も凛を連れてきているのだ。

まるで孫のようにかわいがってもらい、凛も大好きな空間になっている。


「こんにちは。お邪魔します」

「なに言ってるのよ。いつでも連れておいでって言ったじゃない。あなた」


恵子さんが厨房に声をかけると重さんも出てきて目尻を下げた。


「凛ちゃんじゃないか。またべっぴんさんになったなぁ」
「先週会いましたよ?」


会うたびに凛を褒めてくれる重さんもデレデレだ。


「かわいいコート着て」
「先生が買ってくれた!」


自慢げな凛は重さんに歩み寄り、「中も!」と淡いピンクのセーターまで見せている。

凛はなかなかおしゃれ好きなのだ。

今日は胸のあたりまで伸ばした髪をツインテールにしてリボンをつけたら、大喜びしていた。


「そう。先生と仲良くやってるんだね」
「仲良しー。でも一番は祐くん」


陸人さんも祐くんには負けたらしい。
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