別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
「ごめん。いきなり誘ったら失礼だよね」


黙っていたからか、彼の声のトーンが下がった。


「い、いえ。私がお邪魔してもいいのかと思って」


もし彼に好きな人がいるのなら、誤解されてはいけない。


「俺は大歓迎だよ。でも、冷蔵庫が空だからスーパー行こう」
「はい」


天沢さんが終始笑顔で、しかも楽しそうなので、きっと迷惑ではないんだと思い承諾した。

ふたりでスーパーに行くなんて、なんとなく照れくさい。

彼に食べたいものを聞いたら得意料理でいいと言うので、舞茸の炊き込みご飯と、鶏のつくね、そして白菜のスープに決めた。

率先してカートを引いてくれる彼は、私が食材を選ぶたびにうれしそうな顔をする。


「こういうの、いいよね。あこがれだったんだよ、俺」
「えっ?」


こういうのって?


「なんでもない。ごめん」


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