別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
陸人さんと付き合い始めて三カ月。
彼のマンションの部屋の窓からは、うっすらと雪化粧した山々が見えるようになった。
休みが合い、久々にふたりで朝から街に出かけた今日は、少しはしゃぎすぎてしまった。
好きな人と同じものを見て笑い合う。同じものを食べておいしいねと目を細める。こんな些細なことですら、幸せだったのだ。
La mer TOKYOという大きなビル内のカフェでお茶をしたあと外に出ると、チラチラと小雪が舞い始めた。
「心春、おいで」
リラックスした様子の彼は、私に手を差し出す。
最初はこの手を握るのも恥ずかしくてたまらなかったのに、今はためらいなく握ることができる。
「実は今日、誕生日なんだ」
「えっ……。どうして早く教えてくれなかったんですか?」
誕生日だと知らなかったから、プレゼントも用意してない。
「心春は四月だよな」
「なんで知ってるの?」
彼のマンションの部屋の窓からは、うっすらと雪化粧した山々が見えるようになった。
休みが合い、久々にふたりで朝から街に出かけた今日は、少しはしゃぎすぎてしまった。
好きな人と同じものを見て笑い合う。同じものを食べておいしいねと目を細める。こんな些細なことですら、幸せだったのだ。
La mer TOKYOという大きなビル内のカフェでお茶をしたあと外に出ると、チラチラと小雪が舞い始めた。
「心春、おいで」
リラックスした様子の彼は、私に手を差し出す。
最初はこの手を握るのも恥ずかしくてたまらなかったのに、今はためらいなく握ることができる。
「実は今日、誕生日なんだ」
「えっ……。どうして早く教えてくれなかったんですか?」
誕生日だと知らなかったから、プレゼントも用意してない。
「心春は四月だよな」
「なんで知ってるの?」