別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
スーパーでたくさん買い物をして陸人さんのマンションに行き、早速調理開始だ。

重さんの影響でいつもは和食が多いが、今日は彼のリクエストでビーフシチューを作る。
冷えた体が温まりそうでちょうどいい。

陸人さんは「野菜は俺に任せて」と、手伝いをしてくれた。


私がここに通うようになってから、調理用品も調味料もたくさん増えた。
圧力鍋もそのひとつで、大きな牛肉がゴロゴロ入ったシチューが完成した。


「お誕生日、おめでとうございます」
「ありがとう。乾杯」


彼が好きな赤ワインで乾杯して、シチューをさっそく口に運ぶ。


「肉、とろとろ」
「うまくできましたね」


今日の隠し味はチョコレート。
少しだけ入れるとコクが増すのだ。


「これからもずっと、心春の手料理が食べられるといいな」
「……はい」


それは私も同じ気持ちだ。
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