別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
神妙な面持ちの陸人さんは、私の告白に耳を傾けてうなずく。


「……そっか。それを気にしてたのか。そんなこと、関係ない。俺が心春を好きな気持ちは変わらない」


そんな簡単に言うけれど、きっと想像している傷痕とは違う。

赤く腫れ上がり引きつれたそれは、自分でも直視できないほど醜いのだから。


「これを見ても、そう言えますか?」


私は彼に背を向け、歯を食いしばりながらシャツのボタンを外して、右肩を見せた。


「こんな、なんです。私……陸人さんに愛してもらえる資格なんて――」


そこから先を言えなかったのは、彼に抱きしめられたからだ。


「見せてくれてありがとう。でも、心春。やっぱり俺の気持ちは変わらないよ。俺に、心春を一生愛する資格をくれないか?」


ほんと、に?

彼の返事に安堵して、涙を我慢できない。
体を震わせて泣き始めると、彼はなんと私の傷に唇を押しつけた。


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