別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
「それは俺のセリフだよ。俺が心春の未来を独占していい? 結婚してほしい」
「……はい」


『心春さんの全部を受け止める』という彼の言葉に嘘はなかった。


泣きすぎて声がかすれてしまったけれど、私の気持ちは伝わったようだ。
「ずっと愛してる」とささやいた陸人さんは、顎をすくって唇を重ねた。


いつもは触れるだけで離れるのに、舌が唇をこじ開けて侵入してくる。


「ん……」


自然と漏れる恥ずかしい声も、彼の唇が吸い取っていった。


「抱きたい。心春が欲しい」
「陸人さん……」


こくんとうなずくと、彼は私を軽々と抱き上げて寝室へと向かう。

恥ずかしくてたまらない私は、彼の首に手を回してしがみつき、真っ赤に染まっているだろう顔を隠した。

大きなベッドに私を下ろした陸人さんは、熱を孕んだ視線を向けてくる。


「心春。怖かったら言って。できるだけ優しくする」


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