別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
恥ずかしくて、そして気持ちがよくて体がガクガク震えても、陸人さんは笑ったりしない。


「あんっ……」


そのうち、一番敏感な部分に触れられてはしたない声が出てしまった。
しかしまったく気にもとめない彼は、指で、そして舌で優しく私の体をほぐしていく。


「心春、愛してる」
「あぁ……っ!」


体が溶けてなくなりそうなほど全身を愛されたあと、とうとうひとつになった。

悩ましげな表情の彼は、私を強く抱きしめる。


「つらくない?」
「……平気、です」


本当は鈍い痛みがあるけれど、それより大好きな彼とつながれた喜びが上回った。


「動いていい?」
「うん」
「怖かったら止めて」
「うん」


恥ずかしさとうれしさと、そして初めての戸惑いとが入り混じり、もう「うん」としか言えない。

どうしたらいいのかなんてまったくわからず、全部彼にゆだねてただひたすらしがみついていた。


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