別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
「事故があったみたいなんですけど、どんな事故だったのかはよくわからなくて。そのときのショックで、それ以前の記憶がないんです。ケガをして病院に担ぎ込まれて、しばらく意識がなかったようで……。目覚めたとき、怖いという感情だけは残っていたのですが」
「そう……。なにがあったかは知らないんだ」
「はい。思い出そうとすると頭が痛くなって。両親に尋ねても、思い出す必要はないと言うばかりで。お医者さまも、忘れたいから記憶に蓋をしたんだよとおっしゃるんです。解離性健忘という、自分が壊れないようにする自己防衛反応だと」
最初は記憶が飛んでいるのが気持ち悪くて、なんとか思い出したいと画策した。
でも、それもいつしかやめてしまった。
自己防衛反応だとしたら、やはり忘れ去ったほうがいいのかもしれないと思ったのだ。
「うん。それでいいんじゃないか?過去なんて気にならないくらい心春を幸せにするから」
「そう……。なにがあったかは知らないんだ」
「はい。思い出そうとすると頭が痛くなって。両親に尋ねても、思い出す必要はないと言うばかりで。お医者さまも、忘れたいから記憶に蓋をしたんだよとおっしゃるんです。解離性健忘という、自分が壊れないようにする自己防衛反応だと」
最初は記憶が飛んでいるのが気持ち悪くて、なんとか思い出したいと画策した。
でも、それもいつしかやめてしまった。
自己防衛反応だとしたら、やはり忘れ去ったほうがいいのかもしれないと思ったのだ。
「うん。それでいいんじゃないか?過去なんて気にならないくらい心春を幸せにするから」