別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
私にとっても最高の一日となった。



翌日の昼休み。陸人さんはまた食彩亭に来てくれた。

十四時近かったので食彩御膳は残っていなかったが、楽しそうに弁当を選んでいる。


「今日はいなり寿司にしよう。きんぴら入ってる」
「きんぴら、お好きですか?」


そういえば、彼のマンションで作ったとき、パクパク口に運んでいたっけ。


「うん、かなり。奥さんの作ってくれるきんぴらが一番だけど」


レジの前に来て小声でささやくので驚き、目を白黒させる。
すると彼はいたずらっ子のようにクスッと笑った。

奥さんって……。
私、陸人さんの奥さんになれるんだ。


会計を済ませた彼は、帰らずになぜか残っている。
どうしたのかな?と首をひねりながら次のお客さんの対応をした。

そのお客さんが出ていくとほかには誰もいなくなり、陸人さんが再び近づいてくる。


「心春、重さん出てこられる?」
「はい。ちょっと待ってください」


なんの用だろう。
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