年下男子に愛されすぎてツラい

「成瀬さんお久しぶりです。」



涼『あ!店長!お久しぶりです!
今日はよろしくお願いします。』



今日はそんな成瀬さんの次の雑誌撮影の
衣装合わせだ。


ドキドキ


もう連絡先も知ってるし何度か
お茶をした事があるけれど何も進展がない…

きっと本当にただのスタイリストと俳優なんだ…


「次の衣装なんですが
成瀬さんのイメージにあった爽やかなコーディネートももちろんいいと思ったのですが…」


「新しい顔を見せるという意味では
クールな衣装もいいと思うんですよね。」



涼『さすが店長ですね!クール系か…
確かに今までにない自分を表現できそうです!』


あっという間に打ち合わせが終わり


涼『ありがとうございました!
次はどんなコーディネートが見れるのか
期待してます!』



次…


涼『店長?』


「あっ次…次ですよね!
楽しみにしててください。」

「本日はありがとうございました!」


新『…。』


涼『またお茶でも!』


「…はい。」



疲れた〜…
次の仕事までまだ時間あるな…


新『よしっ!気分転換に行こうか!』


何かを察してくれたように
新はどこかへ向かった。



ザザーン



「海?」


新『なんか沈んでるでしょ。』


「何もないよ。大丈夫、大丈夫だから。」



大丈夫、笑えてる


新『えまが何も言わないなら何も聞かない。
でも…何かあったらすぐ言えよ。』


「いつもありがとう。
さっ次の仕事に行くよ〜!」


なんだか気分転換できて
スッキリな気持ちになってきた



新『じゃあ残りの仕事に行きますよ。』



その後数個の打ち合わせをこなし
とりあえず一時帰宅をしてきた。


16時…


ご飯つくならきゃ。

グサッ


「いった」


ジュッ


「熱っ」


一人暮らし7年目なのに
自炊なんて全くしてこなかったツケが回ってきたのかな…


ふぅ…やっと出来た
料理って難しいな〜…


京『ねえ、今日カレーだよ…ね?』


「京くんおかえりなさい!
男の子はカレーが好きだと聞いたので。」


京『なんでそんな指絆創膏だらけなの?』


「は…ははは…これから上達するのよ…」


京『こっち来いよ』


手を掴まれソファーに連れてかれると
手際よく手当してくれてる。


「ありがとう。器用だね。」


京『まぁ…。ご飯なら俺が作るよ。
ずっと作ってたから。』


「え?ご飯作れるの?!
いやいやいや、子供は遊ぶのが仕事だから!」


京『住まわしてもらってるんだから
ご飯くらい作らせてよ。』


住まわしてもらってる…か…
今はそれでいいか。


「あっもうこんな時間!
ごめん、また仕事に戻らないといけないの。
ご飯2人で食べててね♪」


新に怒られる〜…


京『待てよ』


ギュッ


「ちょっちょっと!///え?!」


京『あっごめん。だけどなんかえまさん
いつも笑ってるけどなんか辛そうで…』


京『忘れてくれていいから。
気をつけて行ってらっしゃい。』


ぶっきらぼうにそう言うと自室へ戻って行った。

「い…行ってきます…」
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