離婚しましたが、新しい恋が始まりました




それは、紬希にとって長いこと夢に見ていた時間だった。
愛される歓びと、女として愛する人を満足させられる嬉しさ。これまで知らなかったすべての感情を、磐が紬希に教えてくれたのだ。彼を受け入れた事で、紬希は心も身体も満たされていた。

「紬希、結婚しよう」

柔らかなベッドの上にくったりと横たわる紬希の髪に指を絡め、満足そうに磐が言った。

「ん……?」
「毎日、一緒にいたい」

少しずつ覚醒してきたのか、まだ紬希はぼんやりと磐を見つめている。
磐は彼女のむき出しの肩に毛布を掛けてやりながら、呟いた。


「愛してる」





< 112 / 113 >

この作品をシェア

pagetop