お館様の番選び
(朧視点)
あかりが目の前で泣き崩れた。
それを見ても僕にはどうすることも出来なくて、爪が食い込む程両手を握りしめ、座敷牢での陽の様子を話し続けた。
座敷牢の鉄格子を挟んで向かい合う僕に陽は番の話を始めた。
「朧。朧の番って見つかったの?」
「…いや。まだだよ。」
あかりのことは父親以外まだ誰にも明かしていない。
陽に嘘は付きたくないが仕方ない。
「ふーん?ねぇ、朧。知ってる?番ってね…すごく美味しいんだよ。」
「美味しい…?陽?何を言って…んだ?」
聞き間違いだろうか?陽の言葉に頭が追い付かない。
「ふふふ。僕はいつも朧の後を追ってたけど、番のことに関しては僕の方が先だったって訳だ。なんか嬉しいなっ。」
「なんの話だよ。陽に番が見つかったなんて誰からも聞いてない
ぞ。」
あかりが目の前で泣き崩れた。
それを見ても僕にはどうすることも出来なくて、爪が食い込む程両手を握りしめ、座敷牢での陽の様子を話し続けた。
座敷牢の鉄格子を挟んで向かい合う僕に陽は番の話を始めた。
「朧。朧の番って見つかったの?」
「…いや。まだだよ。」
あかりのことは父親以外まだ誰にも明かしていない。
陽に嘘は付きたくないが仕方ない。
「ふーん?ねぇ、朧。知ってる?番ってね…すごく美味しいんだよ。」
「美味しい…?陽?何を言って…んだ?」
聞き間違いだろうか?陽の言葉に頭が追い付かない。
「ふふふ。僕はいつも朧の後を追ってたけど、番のことに関しては僕の方が先だったって訳だ。なんか嬉しいなっ。」
「なんの話だよ。陽に番が見つかったなんて誰からも聞いてない
ぞ。」