お館様の番選び
(朧視点)

「伯父さん。この子と陽を会わせてあげてください。」

「…朧。止めなさい。それは出来ない。」

「伯父さん。どうしてっ?!」

「……すまないが、私は一族へ報告があるんだ。失礼するよ。」

くそっ。一族の総意が決定する前になんとかしないと陽が…陽が…壊れてしまう……。

カチャカチャ…カチャ…カチャカチャ…

「はー。俺のこの器用な指は患者を救うためにあるんだっつーの…。」

「もぅ。叔父さん。ぶつくさ言うのは止めて集中してっ!」

「はいはいっと…おっ、開いたぞ。」

わたしたちは奉納物保管所の奥の扉を開け、朧の案内で暗い階段をゆっくりと降りていく。
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