お館様の番選び
……でもこれは……番の……?

確かめたい。あかりの方を見る。

あかりと目が合うと、あかりは一瞬、動きを止めたが、すぐにスカートの結び目をほどき、足を隠した。

……僕にはあかりの動きのひとつひとつがはっきりと見える。

逆にまわりは静止画のように動きをなくしたように見えた。

僕とあかりだけがここにいるような感覚になる。

……間違いない……あかりが僕の……番……だ…。

「父さん。父さんは母さんと初めて会った時、どんな感じがしたの?すぐに番だって、なんで分かったの?」

「うーん。……分かるんだよ……。」
「なにそれ。よく分かんない。」

「だよなあ。朧も会えばすぐに分かるはずだよ。」

父親と最近交わした会話がよみがえる。

……本当だね。父さん。すぐに分かったよ…。あかりが僕の番だって。
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