お館様の番選び
出てきたあかりの姿に僕は焦った。

身体中傷だらけで、服もひどく破れている。

その破れた服の裂け目から白い肌が見えていて、胸も脚も際どいところまで出ている。

こんなあかりを他人には見せたくない。

僕は必死だった。

窓から離れ、部屋の奥にゆっくりと向かう。

どうかこのままあかりが部屋に入ってくれますように…。

あかりは部屋の様子を伺いながら、這いすすんでくる。

あかりの全身が入ったところで、急いで窓を締めた。

ガタッ!ガタガタッ!ドンッ!

「あかりっ!?」

突然のことに驚いたあかりは逃げ道を探して、いろんな所に体をぶつけ始めた。

ぶつけた体が所々赤くなっていく。

なんとかして止めなきゃっ。

あかりは成人の割には小柄な方だが、僕の体格も同じくらいで力でなんとかできるか微妙なところだが、考えてる暇なんてなかった。

「あかりっ。大丈夫だよ。大丈夫だから……痛ッ!」

あかりの体を後ろからぎゅっと抱きしめる。

あかりは僕の手に噛み付いてなんとか僕から逃げ出そうと暴れた。

何度も何度も噛みつかれ、僕の身体にも傷が出来ていく。

それでも絶対、離せない。
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