お見合いマリアージュ~敏腕弁護士との仮初めの夫婦生活、彼の愛は予想外でした~
再会は見合い場所で~瓜生side~
東京国際(羽田)空港。此処は世界第五位の日本の玄関口。

俺は国際弁護士資格を取得する為に渡米して、コロンビア大学ロースクールに留学した。ロースクール卒業後、ニューヨーク州の司法試験に一発合格して国際弁護士資格を取得して、ニューヨークのマンハッタンにある大手法律事務所で働いていた。
しかし、ボス弁である設楽先生が脳溢血で入院。
急遽、俺は日本に帰国した。

設楽さんの容体を気にしながら歩いていると同期で「設楽法律事務所』で働いていた内海梨花(ウツミリカ)に似た空港の清掃員とすれ違った。

「内海」

俺は足を止めてその清掃員を呼んだ。

婚約者を亡くして、そのまま事務所を退職して行方を晦ました彼女。

あれからもう五年の月日が流れていた。

清掃員はカートを押すのを止め、俺の方に振り返った。

「やっぱり内海か…」
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