お見合いマリアージュ~敏腕弁護士との仮初めの夫婦生活、彼の愛は予想外でした~
夫婦の寝室
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「瓜生さん、起きて」

私は瓜生さんの背中を揺らして強引に起こした。

「何だ?」

「どうして、私達一緒に寝てるんですか?」
「さあな」

瓜生さんは意地悪い笑みを湛え、狼狽する私をジッと見た。

眼鏡の無い瓜生さん。

鼻筋も通り、頬から顎にかけてのシャープなライン。
彼ってイケメン顔だったんだ。
「おいっ、与奈」

こんなにも至近距離で瓜生さんの素顔を見たのは初めてで思わず見惚れしまった。





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