本気の恋を、教えてやるよ。
ほら、と手を取られ、彼の胸へと導かれる。
「すっげードキドキしてる」
照れたようにはにかむ楽斗の言葉通り、薄い布越しに伝わる鼓動はいつもより早くて。
同じ速さで刻む心音に、ホッとして少し緊張が緩んだ。
前髪に、鼻先に、ほっぺたに。
啄むような戯れのキスを落としながら、熱を持った大きな手が、ゆっくり私の服を脱がせていく。
優しくなぞられるように触れられると、ぞわぞわとした擽ったさと快楽が同時に生み出されて、体が火照った。
体の隅々まで暴かれて、恥ずかしいとかそんなことも考えられなくなるくらいにくたくたにされた頃、うっすらと額に汗の滲ませた楽斗が、私をぎゅっと抱きしめた。
「そろそろ俺も限界だから……」
いい?と耳元で囁かれて、こくりと頷く。
私ばっかりで、楽斗はまだ上しか脱いでない。
欲に濡れた双眸も、首筋を伝う汗も、少しだけ苦しそうに顰められた眉間も、何もかもが色っぽくてクラクラしてくるなあ、なんてぼんやりと思っていたら。