本気の恋を、教えてやるよ。



「んっ……」

「口、開けて」


先ほどよりも熱っぽく、荒い口づけ。

強請るように指先が私の下唇を押し、熱い咥内に潜り込んでくる。


「……なるべく優しくするけど、色々制御出来なかったらごめん」


先に謝っとく、と吐息のように言葉を吐き出した楽斗が、私の唇に喰らいついてきて。


身体が火傷したように熱くて、だけど触れ合うと不思議と心地良い。


ごめん、なんて謝っておきながら、揺すぶられる身体も、頭を撫でてくれる手も、触れてくる唇も、何もかもが優しくて、嬉しくて、幸せで、涙が零れる。


溶けてこのまま、一つになってしまえれば良いのに。


触れ合う肌から、彼を愛しく想う気持ちが溢れてしまいそうで、恥ずかしい。

けど、溢れてしまえばいいのに、とも思う。


溢れて、零れて、流れて、この思いが全部、君に伝わればいいのに──……





「ん……」

「ごめん、起こした?」


ふわふわと、揺蕩うような微睡に僅かに抗って瞼を持ち上げる。




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