唯くん、大丈夫?
「つれないなぁー。俺はまた会えて嬉しいのに」


そう言って私の顔を爽やかな笑顔で覗き込む。

何も知らない女の子だったらコロッといっちゃうようなその仕草に、私は苦虫を噛み潰したような顔を返す。


「…軽い。窒素より軽い。」

「やったー水素より重いじゃん。」

「あれ?窒素じゃなかったっけ?」

「1番軽いのは水素だよ。ほら、ここに載ってる。」

「あっほんとだ〜またひとつ賢くなっ…」










あれ?なんで私にこやかにお話ししてる…?

長嶺君がニヤニヤとやらしい笑みを浮かべた。




「ゆかちゃん、かわいいねぇ〜」



「〜〜〜!もう、話しかけないでください!!」


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