唯くん、大丈夫?

「えーやだやだ。一緒に仲良くお勉強しようよー。結構楽しいと思うよ?」

長嶺君は子供みたいに足をばたつかせて私に構ってアピールをする。

だめだ…このままではこのチャラ金髪イケメンのペースに巻き込まれてしまう!

しっかりしないと!


「いいえ!わたしにはちょっと嫉妬しちゃうかわいくてかっこいい彼氏がいるので!」

「嫉妬しちゃう?なに?束縛系?」

長嶺君が興味深そうに聞いてくるので、私は姿勢を正して咳払いをする。

「んーん、クールで可愛くて世界一かっこよくて最高系」

「ふーん…俺よりかっこいいの?」

「あったりめーよぅ!見よ!この世に生きる全人類の中で1番かっこいい!」


私はスマホのロック画面にうつる自分史上最強にかっこよく撮れた唯くんを見せつける。

まぁ本物が1番かっこいいんだけどね!


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