LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
「二葉さんは、死んだのですか?」
"ーー二葉さんとは、ある時から連絡が途絶えて。
その世界の人が急に姿を消すって事は、やはり亡くなったと考えるみたいで。
まあ、身の危険を感じていたから、そうやって美帆子を俺に押し付けて来たのだろうけど。
美帆子には永倉さんと知り合いなのはずっと隠してたんだ。
だから、偶然を装って美帆子に近付いたんだけど。
だから、美帆子には、ずっと永倉さんの事は訊けなくてーー"
綾知さんはそう言っていたけど。
「永倉二葉は、私が殺したんです」
「えっ…」
「冗談ですよ」
そう、奥村さんは笑っていて。
一瞬、本当にビックリしたからか、心臓がバクバクとしている。
「千花さんが現れてから、眞山さんから、彼との繋がりを初めて聞かされました。
まあ、薄々は、彼と眞山さんが知り合いで、裏で私をそうやって押し付けたりした事は知っていたのですけど。
そうやって、私と眞山さんの間で彼の名前が出るようになってから、彼の行方を眞山さんにも訊かれましたけど。
眞山さんも千花さんも、それは知らないでいて欲しい。
あなた達は、こちら側の人間じゃないから」
こちら側…。
その意味する所は、漠然としか分からないけど。
きっと、裏社会とか、そんな意味合いだろう。
そして、そう言われたら、なんだかもうしつこく訊けないな。
きっと、綾知さんもそうやって奥村さんに一度言われたのではないだろうか?
だから、もう訊けない。