LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
「私の手、二葉さんに似てます?」


右手を奥村さんに見せるように、
掲げてみせる。


「はい。食堂で見た時に思いました。
あの人も太陽もそうなのですが、
特に人差し指が長くて」


そう言われ、自分の手を見るが、
中指よりかは短いけど、人差し指は長いのかな?


自分では、よく分からない。



「私、綾知さんと離婚するか迷ってます。
綾知さんから、離婚してもいいと言われて。
あんな人大嫌いだと思っていたのですけど。
夕べ、私の事を好きだと言われて、多分、それで気持ちが揺れてます。
私、そう言われて、嬉しかった」



今まで、男の人に好きだと言われた事は、そんなに多いわけではないが、何度かあるけど。


その中で、誰よりも嬉しいと思った。


「眞山さんは冷めているから、誰も本当に愛せないと思っていたのですけど。
だけど、千花さんなら、この子なら、眞山さんに心を開かせる事が出来るような気がしました」


「それは、永倉二葉の、妹だから?」


そう訊くと、クスクスと笑っている。


「千花さんがうちの会社の篠宮君と付き合っていたのは知ってました。
だから、篠宮君と今回別れさせる事は悪いと思ったのですけど。
あなたが彼の妹だと知ってたから、そうやって自分の近くに置きたいと思いました。
千花さんと仲良くなりたいって。
だから、本当は、眞山さんがあなたに心を開こうかは、それほど考えてなかった。
私は、そんな嫌な女なんです」



奥村さんとは、綾知さんと結婚してから、自然と仲良くなった。


綾知さんの近くに、この人が居たから。


だから、綾知さんと結婚する事がなければ、奥村さんとこうやって話す事はなかっただろう。


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