LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
「だから、綾知さんが自分の本当の子供を持てる可能性は、ゼロじゃないの!」
それを知って、綾知さんにはもっと前を向いて欲しい。
「でも、そうなると。
体外受精とかだろ?
それは、女性の負担も大きいだろうし」
「だから、私が綾知さんの子供を産むって言ってるの!
そりゃあ、不妊治療とか私だって怖いけど。
だけど、可能性があるなら」
「いや、千花がそこまで責任を感じる事はないって。
それに、もう散々千花には酷い事をしたし。
だから、もう償う事はないから」
「償いじゃなくて!
私があなたの子供を産みたいの!」
そう言い切る私に、綾知さんはただただ、驚いたように、こちらを見ている。
「あなたが、好きなの…かな?
よく、分からないけど…。
離婚は、したくないから」
まだ、ハッキリと自分の気持ちが分からないけど。
ただ、思うのは、この人と離れたくない。
「俺も、千花と離婚はしたくない…」
そう言い終えると同時に、綾知さんの両目から涙が溢れて来て。
それに貰い泣きしたのか、私も涙が出て来て。
その後暫く、二人で泣いた。