LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
「千花、本当にスッゴい可愛かったからな。
これが俺の妹か、なんて勝手に思ってて。
でも、あの時。
千花が俺に言ったんだよ。
エビマヨ食べてる時、千花もエビだからって」
「え?エビ?」
「最初意味分からなかったけど。
ああ、血液型かって」
私は、AB型。
エービー?
「それ聞いて、俺の父親はO型だから…。
ああ、妹じゃないのか、ってガッカリしたなぁ」
そうか…。
それで、この人は私の血液型を知っていたのか。
「私が妹の方が良かった?」
「いや。
今は妹じゃなくて良かったって思っている。
妹なら抱けないから」
そう言って笑うから、私も釣られて笑ってしまう。
なんだか、先程迄怖かったのに。
その気持ちが、今は消えた。
「綾知さん、私に触って」
この人に、触られたいと思った。
この夜、綾知さんはとても優しく私を抱いてくれた。
私の中に入って来る時。
綾知さんの両手が私の両手を握り、指を絡め合った。
その繋がれた手を見ると、綾知さんの手の甲には、今も生々しい傷がある。
夕べ、私が付けたもの。
お義母さんには、それは野良猫を触ろうとして引っ掛かれたとか、誤魔化していたけど。
「傷、今も痛む?」
「いや。
千花に付けられたと思うと、この傷も愛おしい」
「何それ?
意外に、Mなの?」
繋がりながら、二人でクスクスと笑い合う。
無理矢理された時みたいに涙が出るけど。
それは、嫌で泣いてるわけじゃなかった。
幸せだと、思ったから。