LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
そして、その週の日曜日。
綾知さんに頼んで、私の実の父親である、永倉大樹さんのお見舞いに連れて来て貰った。
それは大きな病院で、個室。
病室の扉を開くと、ベッドサイドには、スツールに座る母親が居て。
驚いたように、私を見ていた。
「永倉さん、辻山さん。
すみません。
もう千花にお二人の事、話してしまいました」
私の横で、綾知さんはそう頭を下げている。
その永倉さんも私の母親も、私の父親がこの人だという事は、最後まで私に隠そうとしていたのだろう。
やはり、この人は安易に近付いてはいけない世界の人なのかもしれない。
「お久しぶりです。
眞山のおじさん…って、昔、私はそうあなたを呼んでましたよね?」
病気でなのか、昔よりもとても痩せたけど。
その顔を見て、懐かしいと思った。
昔、よく私の家に泊まりに来ていたのは、この人。
「もう、覚えてないと思ってた」
そう、父親は笑う。
この人は、幼い私に、"眞山"と嘘の名前を名乗っていた。
この人が私の家に来なくなったのは、
私が大きくなり、そういった男女の事が分かって来るから、それに遠慮しての事かと思っていたけど。
本当の所は、私の記憶に残らないように、って事だったのだろう。
「綾知もそうだけど、千花ももっとこっちにおいで」
そう優しく声を掛けてくれる姿は。
本当に、ヤクザになんて見えない。
永倉大樹さんは、私から見て、父親というより、おじいさんのような年齢だけど。
なんか、カッコいい人だな、って。
腕に点滴が繋がれているけど、
聞いていたように元気そうで。
ベッドを起こして、それに凭れるように座っている。
「なんで、綾知さんなんですか?
私を嫁に貰ってくれなんて」
そう訊くと、父親はアハハ、と笑って。
「綾知なら、まだいいかと思っただけだ。
こいつも俺にとったら息子みたいなもんだから。
もし、他の男が千花と結婚するとかなら、俺はきっとそいつを殺してたな。
その前に、俺の寿命が尽きるかもしれないから、そう遺言を遺そうとさえ思っていた」
私と結婚する男性を、殺す…。
冗談…だろうか?
笑っているけど。
なんとなく、私が小学校から女子校に通わされていた理由が分かった。
綾知さんに頼んで、私の実の父親である、永倉大樹さんのお見舞いに連れて来て貰った。
それは大きな病院で、個室。
病室の扉を開くと、ベッドサイドには、スツールに座る母親が居て。
驚いたように、私を見ていた。
「永倉さん、辻山さん。
すみません。
もう千花にお二人の事、話してしまいました」
私の横で、綾知さんはそう頭を下げている。
その永倉さんも私の母親も、私の父親がこの人だという事は、最後まで私に隠そうとしていたのだろう。
やはり、この人は安易に近付いてはいけない世界の人なのかもしれない。
「お久しぶりです。
眞山のおじさん…って、昔、私はそうあなたを呼んでましたよね?」
病気でなのか、昔よりもとても痩せたけど。
その顔を見て、懐かしいと思った。
昔、よく私の家に泊まりに来ていたのは、この人。
「もう、覚えてないと思ってた」
そう、父親は笑う。
この人は、幼い私に、"眞山"と嘘の名前を名乗っていた。
この人が私の家に来なくなったのは、
私が大きくなり、そういった男女の事が分かって来るから、それに遠慮しての事かと思っていたけど。
本当の所は、私の記憶に残らないように、って事だったのだろう。
「綾知もそうだけど、千花ももっとこっちにおいで」
そう優しく声を掛けてくれる姿は。
本当に、ヤクザになんて見えない。
永倉大樹さんは、私から見て、父親というより、おじいさんのような年齢だけど。
なんか、カッコいい人だな、って。
腕に点滴が繋がれているけど、
聞いていたように元気そうで。
ベッドを起こして、それに凭れるように座っている。
「なんで、綾知さんなんですか?
私を嫁に貰ってくれなんて」
そう訊くと、父親はアハハ、と笑って。
「綾知なら、まだいいかと思っただけだ。
こいつも俺にとったら息子みたいなもんだから。
もし、他の男が千花と結婚するとかなら、俺はきっとそいつを殺してたな。
その前に、俺の寿命が尽きるかもしれないから、そう遺言を遺そうとさえ思っていた」
私と結婚する男性を、殺す…。
冗談…だろうか?
笑っているけど。
なんとなく、私が小学校から女子校に通わされていた理由が分かった。