LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
「永倉さん…私、一杯話したい事があったのに。
なんだか、あなたの顔を見たら、忘れてしまって…」
言葉じゃなくて、涙が出て来て。
私に向けて伸ばした父の手が。
本当だ。
人差し指が、長いな、と思った。
その後は、私のお母さんとの出会いの話を、父親に聞いた。
母親とは、親子のように年齢が離れていたけど。
お互い、何故か一目で惹かれ合ってしまったのだと。
母親は、それを恥ずかしそうに聞いている。
「お母さん、これからはもっと色々と話そうよ。
もっと、私に色々話して。
私も色々と話すから」
母親にそう言うと、分かった、と
そう返って来た。