LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
お祝いだと連れて来られたのは、
あの喫茶店からタクシーで10分程のラブホテル。
「普段、あまりこういった俗っぽい所は使わないのだけど。
あまり時間もないからね。
もっと時間がある時は、Yホテル辺りのスウィートでも用意しておくよ」
そう言って、ラブホテルの部屋で立ちすくむ私を、眞山社長は後ろから抱き締めて来る。
普通ならば、Yホテルのスウィートとか聞いたら、心踊るのだろうか?
今の私は、このラブホテルでもそのスウィートでも、どうでもいい。
「シャワー浴びて来たら?」
耳元に、言葉と一緒に息が掛かる。
それに、怖くて体が震える。
「分かりました。
離してください」
私を包み込むようなその手から、逃れた。
この人には逆らえない…。
母親の不貞という、弱味をこの人に握られている。
私は震える足で、バスルームへと行った。
シャワーを浴び終え、ガウン姿で大きなベッドに腰を下ろしていると。
私の後からシャワーを浴びた眞山社長が、
私と同じようにガウン姿でこちらへとやって来た。
そして、殆ど隙間がない距離で、私の横へと座った。
とても近い距離で、眞山社長の存在を感じた。
「そんなに固くなられたら、こっち迄緊張するんだけど」
隣から、クスクスと笑う声が聞こえて来る。
「本当に、するんですか?」
こんな場所に来て、今さらだけど。
確認してしまう。
「そう。今日は俺たちにとって入籍した記念日。
だから、お祝いに、セックスしないと」
その単語に、怖くて体が震える。