LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
「千花、ちょっと時間押してるから、
早く食べて。
すみません。俺、時間計算間違えてこの後予約したみたいで。
俺達、少し先に失礼しますけど」
腕時計を見ながら、眞山社長は私を急かす。
この後、ここから2駅向こうにある大きなドレスショップに行き、
私と眞山社長はウェディングドレスを選びに行く。
その後、そのドレスショップ近くの結婚式場へと行き、プランナーさんと打ち合わせ。
私達の結婚式の予定日は、今から2ヶ月半後のクリスマスイブ。
よく、それほど日が開いてない、その日を押さえられたな、と思う。
何かしら、お金が動いていたりするのかもしれない。
「明日もバタバタするのに。
今日も二人は忙しいわね」
そう言うのは、眞山社長のお母さん。
明日は、引っ越しがある。
その引っ越しは私だけだけど。
眞山社長の自宅で、同居する事になっている。
今の時代、同居なんて、と思うけど。
眞山社長と急に二人だけで暮らすのも、それはそれで抵抗はある。
別居、同居、どちらにせよ、
また私はこの人に体を求められるのだろうか…。