敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
「な……!」

目をすがめた彼に、口をぱくぱくさせる。

「そんなことを言われたら、次は思いっきり抱きつきますよ!」

私はやる女だ。今さら冗談だと撤回しても遅い。

「いいよ? 俺はもうおまえの男なんだから、好きなだけ欲しがっていい。すごいだろ? 奥さんって。離婚したくなくなるだろ?」

「なっ……! それとこれとは別です!」

抱きつくつもりでも離婚したいという意思は変わっていない。

それにしても、『俺はもうおまえの男』って、ものすごいパワーワードだ。口から心臓が飛び出すかと思った。

結婚してからの大地先輩は、十四年前とは別人のように甘くて、戸惑いを隠しきれなかった。

彼は自分の車で通勤していて、私を高級車の助手席に乗せると羽田空港を出る。

「あのダイニングバーで食べて帰るか」

「はい」

車は再会の場の高級ホテルに向かった。大地先輩は車の運転もうまくて、乗り心地が最高だ。

「あ、そうだ。大地先輩って呼び方、変えたほうがいいですか?」

< 45 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop