敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
先刻もそれで七野機長に『学生時代の後輩さんですか?』と訊かれてしまったし、先輩呼びはいろいろと誤解を招きそうだ。

「そうだな」

「私だけの特別な呼び名とかはどうでしょう?」

「どんなの?」

「だいぴ、とか」

きゃっ、と両手を自分の頬に当てて身もだえた。

「ないな。普通に呼び捨てでいい」

即座に死んだ魚の目で却下されてしまった。

「じゃあ、大地さん? だいぴってかわいいなと思ったのにな」

「心の中で呼んどけ」

「心の中なら呼んでもいいんですか!」

たわいもない話をしているうちに、目的地に到着した。

車を停め、最上階に上がろうとすると、大地先輩……もとい大地さんはホテルのフロントに向かう。

どうしたのだろうと首をかしげていると、すぐにカードキーを持って戻ってきた。

「やっぱり今夜はふたりきりのほうがいい。おまえに渡したいものもあるしな。部屋でルームサービスを頼もう」

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