俺様外科医の溺愛包囲網~嫌われていたはずが甘く迫られています~
髪の話だけど、好きって言われたのが嬉しくて、飛び跳ねちゃいそう。
「今日、これが終わったら二人で過ごそう。一日時間とれるようにしてる」
それだけ言うと先生は私の手を引き、中へと入って行った。そ、それってつまり……? 夜まで一緒にいようってこと? まさかそんなサプライズが待っているとは思わず、胸がドキドキと高鳴った。
先生の言葉に動揺したまま中へたどり着くと、仲居さんが笑顔で出迎えてくれた。そしてさらに奥の部屋へと案内され、仲居さんが襖を開くと、長いテーブルに席が十人分ほど用意されているのが見えた。
しかもすでに病院の上層部と思われる人たちが数人集まっていて、その中から一際熱い視線を送る人がいることに気が付いた。お義母さんだ。
彼女は私たちに気が付くと、着物の裾をおさえながら、慣れた様子で足を滑らせるように近づいてきた。その所作が綺麗で目を見張る。
「早かったわね。宮永さんも、よく来てくれました」
そう声をかけられ慌てて頭を下げる。そしてお義母さんは私のことを、颯士の彼女だとみんなの前で紹介した。
「颯士、今日はおじさまたちも来られているから、粗相がないように」