石像は凍える乙女を離さない~石にされた英雄は不遇な令嬢に愛を囁く~


 ルルティアナは雪の中で光り輝く石像に、切なげな笑みを向けていた。

 寒さのせいで頬は林檎のように赤く、唇は色を失くしている。切なげに胸の前で組まれた指先は真っ赤になっている。



「トレシー様。私、お嫁に行くんです」



 言いながら、ルルティアナは唇を噛む。



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