私の愛は···幻

🎹第二子


アルのお母さんを
私は、マザー。
お父さんをファーザーと呼んでいる。

マザーから電話があり
アルについての報告があった。

まあ、仕方ないと
   思ってはいるが·····

私よりマザーが怒っていて
笑ってしまうと
マザーは、少しホッとしてくれたから
『わざわざ、ありがとうございます。
心配かけて、ごめんなさい。』
と、言うと
『アマネは、私とメイソンの
大切な、大事な娘なんだから。』
と、言ってくれた。

その後、ミロ大叔父様から
連絡が入り、温斗が動くようだ。
大掛かりになってしまって。

本人であるアルからは
まだ、連絡は来ていない。

ミロ大叔父様や温斗
マザー、ファーザーから
連絡が来ても出る必要ないと
言われている。
と、言うか
そもそも携帯が見当たらない。

ミロ大叔父様の指示だと······

夕飯を食べてライラを寝かせて
おばあ様の元へ行き
おばあ様の手を握り
お休みの挨拶をしていると
おばあ様の手が私の手を握り返した。

『おばあ様、元気になって。
私を一人 置いていかないで。』
と、おばあ様の手をおでこにつけ
祈るように言うと
おばあ様からの瞳から涙が流れた。

その涙をハンカチで拭き取ると
·······お腹に······痛みが·······

直ぐに温子さんを呼んで
ベネット先生に連絡を
とって貰い
マザーに連絡してもらい
温斗にも連絡してもらう。

ベネット先生がみえた時には
痛みが10分間隔になっていて
私は、お産へと入る。

おばあ様の横で産む事は
妊娠がわかってから決めていた。

温子さんと良さんがバタバタと
準備をしてくれた。

ライラは、寝ているが
温斗が駆け付けてくれて
見てくれていた。
『あのバカ、なにやってんだ。
ヘタレのくせに。』
と、ドアの向こうで
叫ぶから笑いが出て
痛いし、可笑しいし·····

ベネット先生からは、
『アマネちゃん、いいわよ。
リラックス出来ていて。
次に波がきたら頑張ろうか。』
と、言われて
波と同時に息んで行くと·······

『上手よ〜  と、先生の声に·····
『オギャっ。オギャっ。』
『アマネちゃん、頑張りましたね。
可愛いい女の子ですよ。』
と、言ってくれたベネット先生に
『先生っ、ありがとうございます。』
と、言うと
先生と温子さんの手で
赤ちゃんは、綺麗にしてもらい
おばあ様に見て貰う。

おばあ様の横で寝かせ
温子さんが見てくれて
その間に先生は私の処置を
行ってくれた。

私を綺麗にしてくれると
ライラと温斗と良さんが入ってきた。

ライラは、驚いていたが
『ママっ、可愛いいね。』
と、言って興奮していた。

温斗、温子さん、良さんから
『お疲れ様』『おめでとう』
『『お疲れ様でございます。』』
『『おめでとうございます。』』
と、言って貰い、嬉しかった。

温斗が
マザーとファーザーに動画を
ミロ大叔父様にも動画を送ってくれた。

赤ちゃんは、
『琴音』(ことね)と、決めていた。
女の子ならと。

おばあ様の名前を使わせて貰う。
ミロ大叔父様も喜んでくれていた。

マザーとファーザーは、
『直ぐにアメリカに戻る。』
と、言って騒いでいたが
『私達は、どこにも行かないから
旅行が終わってから来て下さい。』
と、言ったが······きこえていたかな? 

二人とも喜んでくれていて
バタバタしていたから······

ミロ大叔父様は、喜んでくれて
お祝いの手配をしてくれた。
電話で『凄い美人になるぞ。』
と、言っていた。

うふふっ、そうかな?
と、思っていると
いつの間にか眠ってしまっていた。
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