私の愛は···幻

琴音の演奏は、盛大な拍手の中
終了した。

本当に素晴らしい。

アルの娘である琴音は
様々なプレッシャーがあり
大変だったと思う。
プレッシャーに負けそうになり
泣く事もあった。
そんなときは、ライラが
いつも勇気を与えていた。

本当に優しいお兄ちゃんだ。
自分の仕事も忙しいのに。

温斗も遊び?意地悪をしに
やってきては
二人に寄り添ってくれた。

アルは、
『自分と琴音は
違うんだから
自分にとらわれる必要ない。』
と、毎回言っていた。

琴音の為に引退も考えていたが
そんなことしたら
尚更、琴音が悩むと
考えて、今も演奏を頑張っている。

だが、そんなアルもまもなく
引退を考えている。

私とボランティアでピアノを
弾いたり、ピアノ教室を
やってみようかと思っているようだ。

意識が戻ってからのアルとの日々は
何一つ変わらない。
私がアルの妻となり
名前が変わったことのみ

いつも、変わらずに
私を全身で愛してくれるアル
他人からみたら
ベタベタして鬱陶しい?重い?
かもしれないけど
私には、それが丁度良いみたい。

愛されている実感と
必要とされているのがわかるから。

アルとの関係は
決して幻ではないと
私に信じさせてくれる。

『ありがとう。
    アル、大好きだよ。』
『俺は、愛してる。
    本当に、大好き過ぎで困る。』


            おわり
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