エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
優杏が家に入って行くと、紀之が煌斗にあらためて向き合った。
「彼女を幸せにして下さい」
「ええ、もちろんです」
諦めきれないのか、紀之はもうひとこと煌斗に念を押した。
「彼女の笑顔を消さないでくださいね」
「そうですね、優杏にはいつも笑っていて欲しいですから」
煌斗も紀之の言葉に同意した。
お互い、優杏の幸せを願っている気持ちに変わりはないのだ。
「それじゃあ」
煌斗は軽く会釈をすると、自分も秋本家に入っていった。
それを紀之は少し複雑そうな顔で見つめていた。