エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
優杏は、片岡家に持って行く荷物をまとめた。
もうすぐ七月だから夏物の洋服が必要になるだろう。
煌斗がスーツケースを車に積み込んでくれ、ふたりが片岡家に戻ったのは午後になってからだった。
「お帰りなさいませ」
駐車場に車をとめて荷物を降ろしていたら、三谷が慌てた様子でやって来た。
ふたりが帰宅するのを待ちかねていたようだ。
「ただいま。そんなに急いで、なにかあったのか?」
「それが、社長が九州から帰っていらっしゃいまして……」
長期出張のはずだった宗一郎が突然帰宅したので、三谷は戸惑った表情だ。
「父さんが?」
煌斗も知らなかったのか、驚いた声になる。