エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
「おじさまが……急に?」
「はい。おふたりを書斎でお待ちになっています」
優杏の胸を一抹の不安が過った。
煌斗はあれからすぐに父親に婚約の報告をしたと言っていた。
それを聞いて、急いで出張から帰ってきたのかもしれない。
(もしかしたら、おじさまは私たちの結婚に反対なのかも……)
急な帰宅と聞いて、優杏は悪い方へ考えてしまった。
優杏の顔色から不安な気持ちを悟ったのだろうか、
煌斗は彼女の肩をポンと軽く叩いてリラックスさせてくれた。
「心配しなくていい。親父が俺たちのことを反対するわけ無いじゃないか」
「そうですよ、きっとお祝いを言ってくださいますよ」
三谷も励ますように、優杏の背を撫でてくれる。
「あ、ありがとうございます」
気を取り直すように深呼吸をしてから、優杏は煌斗とともに彼の父親に会うため書斎へ向かった。