エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい


30年近く前のことだ。自分の出張中に妻が身籠った。
だが宗一郎は、無知と思い込みのせいで妻の不貞を疑ってしまった。

妻が妊娠中の不正出血を生理と勘違いしたことが発端だ。
それで妊娠に気づくのが遅かっただけなのに、宗一郎は妻が浮気した挙句の妊娠だと思い込んだのだ。

妻はとても傷ついたろう。
浮気なんてしてもいないのに、夫に決めつけられたのだから。

離婚した後、たまたま医者の友人の説明を聞いて誤解だとわかった。

だが、彼は素直に謝罪できなかった。
離縁した妻に頭を下げるには、彼のプライドが高すぎたのだ。

宗一郎にとって、あまりにも苦い思い出だった。


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