エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
『私たち、身体の相性を試してみる必要あるんじゃない?』
ジェニファーからは濃厚な香水の香りがする。
結婚した頃には多少なりとも魅力を感じたのだが、今は気分が悪くなる。
『ジェニファー……やめてくれ』
襟元に腕が伸びてきて、キスされそうになった。
『俺は、もうすぐ再婚するんだ』
『え?』
ジェニファーが唇を窄めたまま、ポカンとしている。
『君とは、もともとそういう関係にはならない約束だった』
『聖人君主じゃあるまいし……つまらない人ね』
煌斗に拒絶されると思っていなかったのか、ジェニファーは驚いた表情を見せた。
しかも、プライドが傷ついたのか目が笑っていない。
彼がどんな女性と再婚するのか、がぜんジェニファーは興味が湧いてきた。
『それは、おめでとうと言うべきかしら』
『ありがとう』
『でも、仕事のことは別よ。よく考えておいて』
元妻は、どこまでも傲慢な態度を崩さなかった。