エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい


「その写真をきっかけに、秘書が噂をバラまいた」

兄の訃報を聞いた時、倒れかけた優杏を溝口が支えてくれたことがあった。
それをたまたま通りかかった秘書が隠し撮りしていたらしい。
寄り添うように映った写真を見て、溝口の妻は夫の不倫現場だと勘違いしてしまったのだ。


「私が夫にちゃんと話を聞けばよかったんですが、同期の話を信じてしまって」

その秘書が、溝口夫人が心配だという口実であれこれ優杏の悪口を捏造していた。

「不倫だとか、君が女性を武器に仕事を取ったとか全部彼女の妄想だ」
「そんな……」
「私がその噂を真に受けてしまったからなの。彼女に利用されたのよ」

「四国支社に転勤になってから、妻が真実に気づいたらしい。
同期のしたことを教えてくれたんだ。だがその時には、もう君は会社を辞めてしまった後だった」


< 145 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop