エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい


溝口夫妻と別れた後、優杏は紗子を呼び出した。
夫妻からは食事に誘われたのだが、食べ物は喉を通りそうもなかった。

このまま片岡の家に帰る気分にもなれない。
紗子に今日の出来事を聞いてもらわないと、スッキリ出来ない気がしたのだ。

『わかった。こんな日はお酒でも飲もう』

待ち合わせ場所は、紗子の行きつけの店だ。

銀座の外れにあるこじんまりしたバーで、細長いカウンターだけがある。
初老のマスターがひっそりとその中に立っている。
うす暗いが間接照明が効果的で、話しやすい雰囲気だ。

優杏はカンパリソーダを飲みながら、一番奥のスツールに座って紗子を待った。



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