エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
優杏が郵便物を取り出していたら、紀之が声をかけてきた。
「なにかあった? 元気なさそうだけど……」
「特になにも……仕事が忙しかったからかな?」
優杏が俯いて誤魔化そうとしても、紀之は引かない。
「いつもの優ちゃんらしくないよ?」
紀之が身を乗り出すようにして、優杏の顔を覗き込んだ。
「鈴原さん……」
視線を上げると、彼の顔があまりに近い距離にあったので
動揺した優杏の手から郵便物がバラバラと落ちていった。
「あっ、いけない」