エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
「ごめんごめん、驚かせちゃったね」
「いえ、私がうっかりしてたので」
紀之も一緒になって拾ってくれたが、その中に少し大きくて分厚い封筒があった。
「なにかしら……」
ローマ字で宛先や名前が記されている航空便だ。そこには、兄の名が書かれていた。
「ケニアからだわ」
「優ちゃん、あっちに座って開けてみたら?」
紀之も普通の郵便物とは違うと思ったのだろう。庭の四阿を指した。
そこなら少し日陰だしガーデンチェアとテーブルがある。
そこに座って、優杏は丁寧にその包みを開けた。