エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
「行ってきなさい」
突然、青木が言った。さっきまでの空を見上げていた彼とは表情が違う。
「子どもたちが描いた絵をもっと集めて来て下さい」
「あの、それは仕事でしょうか?」
「仕事にするための、情報収集です」
「この絵を?」
イメージが固まったのか、青木が次々にアイデアを話す。
「公共団体や奉仕活動のPR活動に使うべきだと思いましたし
企業のイメージ戦略にもなりそうです。この絵にはメッセージ性がありますから」
「は、はあ……」
青木はどんどん仕事の話を進めるので、今度は優杏の方がたじろいだ。
「あ、でもご結婚されるんでしたね。チョッと無理でしょうか」
優杏が婚約した話を思い出したのか、青木が残念そうな顔をした。
「いえ、行きます!」