エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
慌てて、優杏が煌斗の言葉を訂正した。
「こちら、兄の幼なじみの片岡煌斗さんです」
それを聞いた男性は、ニッコリ笑うと煌斗に名刺を差し出してきた。
「はじめまして。この庭の管理を任されている鈴原紀之と申します」
煌斗が受け取って名刺を見ると、『株式会社ベルフラワー副社長』の肩書が目に入った。
煌斗も名刺を渡す。
彼は今、片岡地所の常務の名刺を持つようになっていた。
ふたりとも笑顔を作っているが、お互いから感じる空気は刺々しい。
ふたりの間に妙な雰囲気を感じたのか、優杏が法面の話を紀之に振った。