OL 万千湖さんのささやかなる野望
駿佑の言葉とも思えないセリフに万千湖はフリーズする。
「だが、何故か、舞台の上で輝いているお前より、古本屋で本見てるお前や、鉄板焼きの店でテンション高く酒選んでるお前や、冷凍食品をせっせと爆発させてるお前の方を好ましく感じる」
……爆発はさせてません。
「お前といると、不思議と寒さも感じない。
何故なんだろうな」
……何故なんでしょうね。
そういえば、私も感じません。
いや、私は歌って踊りすぎたせいかもしれませんけどね……。
むしろ、息が上がってます、と万千湖は思っていた。
「帰ろうか」
と駿佑は立ち上がる。
駐車場で車のドアを開けかけて、
「ああ、そうだ」
と言う。
「指輪、はめてやろう」
「えっ? あ、は、はいっ」
と万千湖は助手席に大事に置いていた指輪の入った小さな紙袋を渡す。
「だが、何故か、舞台の上で輝いているお前より、古本屋で本見てるお前や、鉄板焼きの店でテンション高く酒選んでるお前や、冷凍食品をせっせと爆発させてるお前の方を好ましく感じる」
……爆発はさせてません。
「お前といると、不思議と寒さも感じない。
何故なんだろうな」
……何故なんでしょうね。
そういえば、私も感じません。
いや、私は歌って踊りすぎたせいかもしれませんけどね……。
むしろ、息が上がってます、と万千湖は思っていた。
「帰ろうか」
と駿佑は立ち上がる。
駐車場で車のドアを開けかけて、
「ああ、そうだ」
と言う。
「指輪、はめてやろう」
「えっ? あ、は、はいっ」
と万千湖は助手席に大事に置いていた指輪の入った小さな紙袋を渡す。