暴走環状線
「さて、みんなごめんね〜1日働いて疲れてるのに、付き合わせちゃって。でも、大切なことがあるんだ。警察は多分間違ってるからね」
「何だと❗️」
「いい加減にしなさいよ❗️」
淳一と咲が無駄な反抗を見せる。
「今ので、怒ってるだろうなぁ。でも事実、さっき香織さんが話しただけでも、たくさん警察は間違っていたはずだよね」
「クッ…」
事実であった。
「だから、ここにいるんだよ。爆発事件。最初の方は、今日のために試してたんだ。でもね、私達は、人を殺したりなんかしない。ましてや、私に力を貸してくれた、あの4人を殺す訳ないじゃない。…そうだろ」
梨香の目が鋭く義光を睨む。
「彼らを殺したのは、アンタだ」
「ふざけるな❗️」
この期に及んで、まだ義光が怒鳴る。
梨香が土屋に目で合図する。
「これは最初の2人の時」
『菅原さん水口です。さっき加藤と浜田は片付きました』
『何としても久米山が出てくるまでにあと1人も殺れ』
「何だと⁉️菅原アイツ…」
相沢の拳が震える。
「今頃どこかの車両で、相沢さん怒ってるだろうな〜。まさか自分の手下が、アンタに使われてたなんてね!」
「クソっ!」
「次が3人目」
『水口です。宮崎美穂は片付けたのですが、バスの運転手の方は、ダメでした』
『爆発しなかったのか?』
『顔は見られてないし、警察は奴らを疑っているから、大丈夫だと思います』
「最後は、久米山さんの出所前日」
『相沢湊人様と時任亮介け様がお見えです』
『相沢と時任が?2人揃って何の用だ。分かった、通せ。茶は要らぬ、誰も入れない様に頼む』
『なんだ、真っ昼間から2人揃いおって。同窓会じゃあるまいし。周りから変な詮索でもされるのは御免だぞ』
『知ってるだろうが…明日あいつが出て来る』
『部下に調べさせたが、死んだ3人はあいつの仲間だ。それに、1人は彼女らしい』
『ほう。誰かが邪魔なハエを片付けてくれてるってわけか』
『それみろ、こいつはお前が殺ってると思っていたんだ』
『馬鹿な、金は使うが殺しはやらん。何の得もないからな』
『ではいったいだれが?』
『それを調べるのが相沢、おまえら公安の仕事だろうが。とにかく、まずはあいつを確保し、殺人鬼を…殺れ。公認でできるのはお前だけだからな』
「アンタって最低だよ。同期まで騙して、信じてるのは金だけか?くだらない。これを聞いた私は、久米山が出所する前日に、保釈金を払って保護した」
「お前が久米山を❗️」
「でもね〜。愛っていうのかな?彼女が殺されたことを知った久米山さんは、復讐に燃えちゃって。10年の刑が決まった時に約束したお金を渡したら、出て行ったんだ。行き先は分かってた。そこに相沢の…いやアンタの水口がいる事も。だから、戸澤さんに助けに行って貰ったんだけどね」
大きく首を振る梨香。
「現場にはすでに水口が来ていて、公安の戸澤さんの指示に従ったんだけど…。まずは水口の足を撃って、久米山さんを連れて逃げる予定が、彼は銃を持っていて、刑事の条件反射で久米山さんを撃ってしまった。だからあれは正当防衛。ただ、その後、水口を仕留めたのは、同じ刑事として許せなかったんだと思う。ごめんね、戸澤さん。罪を犯させちゃった。」
「正当防衛?」
咲が呟いて紗夜を見る。
「私達が着いた時に、そんな銃は無かったわ」
「相沢だな、得意の証拠隠滅だ、紗夜」
ともあれ、菅原梨香の宣言通り、その証言と証拠の会話により、警察の筋読みは、また裏返されたのであった。
「何だと❗️」
「いい加減にしなさいよ❗️」
淳一と咲が無駄な反抗を見せる。
「今ので、怒ってるだろうなぁ。でも事実、さっき香織さんが話しただけでも、たくさん警察は間違っていたはずだよね」
「クッ…」
事実であった。
「だから、ここにいるんだよ。爆発事件。最初の方は、今日のために試してたんだ。でもね、私達は、人を殺したりなんかしない。ましてや、私に力を貸してくれた、あの4人を殺す訳ないじゃない。…そうだろ」
梨香の目が鋭く義光を睨む。
「彼らを殺したのは、アンタだ」
「ふざけるな❗️」
この期に及んで、まだ義光が怒鳴る。
梨香が土屋に目で合図する。
「これは最初の2人の時」
『菅原さん水口です。さっき加藤と浜田は片付きました』
『何としても久米山が出てくるまでにあと1人も殺れ』
「何だと⁉️菅原アイツ…」
相沢の拳が震える。
「今頃どこかの車両で、相沢さん怒ってるだろうな〜。まさか自分の手下が、アンタに使われてたなんてね!」
「クソっ!」
「次が3人目」
『水口です。宮崎美穂は片付けたのですが、バスの運転手の方は、ダメでした』
『爆発しなかったのか?』
『顔は見られてないし、警察は奴らを疑っているから、大丈夫だと思います』
「最後は、久米山さんの出所前日」
『相沢湊人様と時任亮介け様がお見えです』
『相沢と時任が?2人揃って何の用だ。分かった、通せ。茶は要らぬ、誰も入れない様に頼む』
『なんだ、真っ昼間から2人揃いおって。同窓会じゃあるまいし。周りから変な詮索でもされるのは御免だぞ』
『知ってるだろうが…明日あいつが出て来る』
『部下に調べさせたが、死んだ3人はあいつの仲間だ。それに、1人は彼女らしい』
『ほう。誰かが邪魔なハエを片付けてくれてるってわけか』
『それみろ、こいつはお前が殺ってると思っていたんだ』
『馬鹿な、金は使うが殺しはやらん。何の得もないからな』
『ではいったいだれが?』
『それを調べるのが相沢、おまえら公安の仕事だろうが。とにかく、まずはあいつを確保し、殺人鬼を…殺れ。公認でできるのはお前だけだからな』
「アンタって最低だよ。同期まで騙して、信じてるのは金だけか?くだらない。これを聞いた私は、久米山が出所する前日に、保釈金を払って保護した」
「お前が久米山を❗️」
「でもね〜。愛っていうのかな?彼女が殺されたことを知った久米山さんは、復讐に燃えちゃって。10年の刑が決まった時に約束したお金を渡したら、出て行ったんだ。行き先は分かってた。そこに相沢の…いやアンタの水口がいる事も。だから、戸澤さんに助けに行って貰ったんだけどね」
大きく首を振る梨香。
「現場にはすでに水口が来ていて、公安の戸澤さんの指示に従ったんだけど…。まずは水口の足を撃って、久米山さんを連れて逃げる予定が、彼は銃を持っていて、刑事の条件反射で久米山さんを撃ってしまった。だからあれは正当防衛。ただ、その後、水口を仕留めたのは、同じ刑事として許せなかったんだと思う。ごめんね、戸澤さん。罪を犯させちゃった。」
「正当防衛?」
咲が呟いて紗夜を見る。
「私達が着いた時に、そんな銃は無かったわ」
「相沢だな、得意の証拠隠滅だ、紗夜」
ともあれ、菅原梨香の宣言通り、その証言と証拠の会話により、警察の筋読みは、また裏返されたのであった。